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コスモスの神話 Ⅲ(太陽系の惑星)

平成2155

[現在の太陽系]

太陽系は46億年前に原始太陽を取巻く塵とガスから生れた

太陽系は八つの惑星とそれぞれの惑星の周囲を廻る衛星と

太陽の重力に影響される無数の小惑星と彗星などから形成されている

[水星]

太陽の5790Km離れた軌道上を廻る水星は

八つの惑星のうちでもっとも太陽に近い惑星である

水星は地球の軌道の内側を廻っているために

地球からは日出前か日没前の短い時間内にしか観ることができない

岩石と金属鉄からなる水星の密度はほぼ地球と同じで

水星の直径は4878Kmで太陽系のなかで一番小さな惑星である

[金星]

水星のつぎに太陽に近い軌道を廻る金星は大きさも密度も地球とほぼ同じだ

金星は地球の内側の軌道を廻り地球に一番近い惑星である

金星の持つ厚い大気の成分は二酸化炭素で地表温度は480度にもなる

地球の90倍の気圧を持つ大気表面を覆う濃硫酸の雲が太陽光に反射し「明けの明星」「宵の明星」と呼ばれるほど明るい星として観測される

地球時間の243日間でやっと一回自転する金星での一日は非常に熱くて永い

[火星]

火星は太陽と22790Kmの距離を保ちながら地球の外側の軌道上にある

岩石と金属からなる火星の直径は6794Kmで地球の約半分にあたる

火星は土壌中鉄分が酸化し地表面が赤く輝くことから「赤い惑星」とよばれる

火星の自転速度は地球時間の24時間だが公転周期は約687日である

365日で公転する地球はその倍近い速度で公転するので火星を追い越す時がある

このとき地球から見ると火星が逆回りに転じたように錯覚される

[木星]

太陽から78千万Kmの軌道上を12年かけて公転しているのが木星である

地球の1316倍の体積と318倍の質量を持つ木星は

太陽系全惑星の総質量の3分の2以上を占めていてその密度は太陽と同じである

地球の10倍ほどの岩石と氷でできた中心核をもち

その周囲を水素ガスとヘリウムガスが分厚く押し包んでいる

木星の16個の衛星は遠く離れるにしたがって岩石質から氷質へと変化し

それはミニ太陽系を形成しているように観られた

木星は自分で光を放つには質量が少し足りずに

恒星になりそこねた天体であった

[土星]

直径12Kmの土星は木星の次に大きな惑星で地球の約100倍の質量をもつガスの塊である

「太陽系の宝石」と呼ばれる土星リングは土星表面の雲の頂上から7Kmから30Kmまで達する

厚さ10m幅20Kmの薄いリングは外観により7つに区分される

土星のもつ17個の衛星のうち13個は土星から53Km以内の軌道を廻り

1地番外側の軌道をまわる衛星は土星表面から1290Km離れている

[天王星]

太陽と天王星との距離は287500万Kmで内側を廻っている土星と太陽との距離の2倍に相当する

天王星の直径は51120Kmで地球の約4倍の大きさ持つガス型惑星で太陽を一周するのに約84年かかる

天王星の自転軸が公転軸に対して98度も傾いているために

地球のように昼と夜が規則正しく訪れることはない

天王星の昼は42年つづきその後に夜が42年つづく

[海王星]

太陽から約45Km離れた軌道上にあるのが海王星である

冥王星が小惑星に格下げになった2006年以降は太陽系8惑星のうちで一番外側の軌道上にある

[小惑星]

地球の外側を廻る火星と木星の軌道の間には無数の小惑星がひしめいている

現在まで確認された小惑星の数は4千個以上で

もっとも大きな「セレス」でも13Kmの直径を持つに過ぎない

小惑星のほとんどは火星と木星の間の軌道上を廻っているが

「アポロ・アモール群」は地球や火星の公転軌道を横断する

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月は地球のもっとも近い距離にある天体で地球の唯一の衛星である

地球から月までの距離は地球直径の約30倍の384400Kmで年間5Cmの速度で地球から遠ざかっている

遠ざかっている原因は地球と月の潮汐摩擦によるもので

10億年前の月は現在より5Kmほど地球に接近していたことになる

現在の地球上から見る月は視覚的に絶妙な大きさで

距離の関係で奇しくも太陽と月は同じ大きさに見える

地球上で神秘的な皆既日蝕が見られるのは大宇宙の成長過程での偶然の時点に立っているからである

[彗星]

惑星がきわめて円に近い軌道を描いて太陽の周りを廻っているが

彗星は太陽を集点の一つとする楕円や放物線や双曲線の軌道を廻っている

彗星は氷の塊で太陽に近づくと氷が融けてガス状の尾をひきずり

太陽系惑星軌道近くに姿を現しては宇宙の彼方に去ってゆく

[地球]

地球は太陽から15Kmの軌道上を公転している

直径12756Kmの地球は岩石質の地殻とマントルや金属質のコアをもっている

地球は太陽系の中ではゆいいつ窒素と酸素を主体とした大気を持ち

地表に水を蓄えた惑星である

地球は地表から約100Kmの下方まで硬いプレート(岩盤)で覆われている

地球の地表を覆うプレートは十数枚に別れ相互に移動する

プレート直下に蠢くマントルがプレートの製造と回収を担っている

複数のプレートは生産地点から1年間に数センチの速度で相互に移動する

プレート運動の合流点での摩擦や大陸棚の下に潜りこむ際に巨大なエネルギーを生む

摩擦エネルギーは地震や造山活動や火山噴火などの地球活動に関与する

日本列島の底には「太平洋プレート」と「フィリピン海プレート」が潜りこんでいる

二つのプレートは日本列島に地震や火山活動を供給し定期的にその力を発散させる

地球は太陽系のなかで生物の住むただひとつの惑星である

太陽と地球との距離と地球の大きさが水を確保するのに適していたからであった

もしも地球が現在の位置より10%太陽の近くか10%太陽より離れていたとしたら

この理想的気候を造り出すことはなかった

もしも地球が火星や月のような大きさの天体であったとしたら

乾燥した気候が周囲に充満し生物の発生はなかったのである

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