« コスモスの神話 Ⅲ(太陽系の惑星) | トップページ | コスモスの神話Ⅰ(太陽系創生) »

コスモスの神話 Ⅱ(生命の起源)

平成2155

[物質の化学進化]

地球上に生命が誕生するには有機化合物が生れなければならなかった

有機化合物はすべての生命体の基本物質であり

有機化合物なしには生命体はありえなかった

無機化合物から有機化合物への進化が

生命発生への道程の第一段階だった

有機化合物の骨格をなすものは炭素原子である

幸いなるかな炭素原子は無機化合物の中にもあった

原始地球上には炭素原子が金属炭素としてすでに存在していたのだ

ほかにも恒星をとりまく空間には大量の炭化水素(有機化合物)が浮遊する

これらすべては宇宙進化過程で非生物的に生産された産物であった

地球は太陽をとりまくガス状物質から生れた

ガス状物質に含まれていたメタンは単純有機化合物の炭化水素である

ガス状物質が凝結して原始地球が形成される前に

メタンと同類の物質は遊星間に飛び散ってしまった

けれども炭素は炭化物の形で遊星原質内部に取りこまれていたのだ

現在では当時の大部分の炭化物は地球内部に集結している

しかし地球創生期にはとりこまれた炭化物はまだ地表表面にあった

その後に地上に降りそそいだ水との反応の結果として多量の炭化水素が合成された

生命の元となる単純な有機物質が地球の地表に置き去りにされていた

[蛋白質誕生]

地球上に発生した簡単な有機物質は原始地球内外部で水素やアンモニアに反応した

この融合により地球の気圏と水圏にアルコール・アミンを生成させた

アルコール・アミンは酸素や窒素を含む炭化水素の誘導体となり

海のいたるところで科学的結合を誘発した

比較的小さな炭素化合物の塊が相互に結合し大きく複雑な物質への進化を開始した

蛋白質の分子は長い鎖状に見える

鎖の一個の環ようなものが単純窒素化合物のアミノ酸だ

アミノ酸が長い鎖状に結合されたものが蛋白質である

ごく簡単な炭化水素のメタンにアンモニアや水蒸気や

水素を含むガスと混合されてアミノ酸は合成された

それぞれのアミノ酸を長い鎖に編み上げたのは

海底の巨大な水圧のもつエネルギーだった

かくて蛋白質は合成された

蛋白質はもっとも複雑な有機化合物である

蛋白質はすべての生物にとって必要不可欠の物資である

蛋白質は物質化学的進化のなかで達しえた最高峰に位置する

[生命の誕生]

透明なゼラチン状蛋白質の集団が海のうねりに攪拌された

何度も何度も攪拌されることにより徐々にそれらが結合され蛋白質槐となる

蛋白質槐が次第に成長し数百万個の大きさになったものをコアセルヴェート液滴とよんだ

コアセルヴェート液滴は液体でありながら一定の構造と組成を持ち

周囲の外界からさまざまな物質を取り入れることができた

コアセルヴェート液滴はやっと顕微鏡の世界に覗くことのできるほどの大きさだが

周辺外界の環境と相互に作用しているからからこそ生きているといいた

[コアセルヴェート液滴]

コアセルヴェートはそれだけで海にあったのではない

周囲のさまざまな有機物と一緒に浮遊していたのだ

コアセルヴェートは絶えず有機物を吸収して

その内部で合成と分解をくりかえした

コアセルヴェート液滴内での合成より分解速度が勝る場合には

その不安定さゆえにコアセルヴェートは分解消滅する

合成過程が分解過程を超える場合のみ成長がつづけられた

コアセルヴェート液滴が成長の頂点に立ったときに分裂し

小さい子供のコアセルヴェートに分かれていった

子供は相互に似た構造と組成を親からうけつぎ

それぞれが個別に特有の道を歩みはじめた

それらは外界からさまざまな物質を取り入れ

己の内部構造を変えていった

内部構造の安定したコアセルヴェート液滴の子孫だけが残される

原始の海中での自然淘汰のさまざまな営み

コアセルヴェート液滴内部の調和をより安定させていった

合成と分解が一定の水準に達した時こそ

もっとも簡単な構造をもつ生物の誕生の時であった

|

« コスモスの神話 Ⅲ(太陽系の惑星) | トップページ | コスモスの神話Ⅰ(太陽系創生) »

コスモスの神話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468194/29449677

この記事へのトラックバック一覧です: コスモスの神話 Ⅱ(生命の起源):

« コスモスの神話 Ⅲ(太陽系の惑星) | トップページ | コスモスの神話Ⅰ(太陽系創生) »