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コスモスの神話 Ⅴ(脊椎動物の出現と進化)

平成2155

[脊椎動物の出現]

動物の進化の過程で脊椎を持ったのは魚類の一系列だけであった

最初に脊椎を持った魚類には顎がなく口をだらしなく開いたままの原始魚である

この原始魚の無愕類から板皮類そして軟骨魚類さらに硬骨魚類と進化し

4億年前の古生代中期のデボン紀に一部の魚類が陸に這い上がった

一部魚類の習性の積み重ねから両生類へと進化したのだ

これらの一部は中生代に隆盛を誇った爬虫類へと進化の過程をたどる

爬虫類の一部から進化した哺乳類は中性代終期に絶滅した大型爬虫類の生態的空所を埋めるように新生代初期には全地上に適応放散し大きく発展することになる

[脊椎動物の水中期]

脊椎動物は5億年前の古生代オルドビス紀に出現したが

脊椎動物の形態を明確に表したのは4億5千万年前のシルル紀に入った頃だった

これらの魚類が全盛を謳歌したが3億5千万年前のデボン紀中期で

さまざまな形態の魚類が思い思いに水中を移動していた

ヒトの直系祖先の魚は総鰭目(ソウキモク)のユーステノプテロンで

その後に陸上での4肢となる4本の対鰭を持った魚であった

汐の満ち干き等で陸上に取残され魚は対鰭を使用して水辺を捜すうちに

水陸の両世界で生きることのできる両生類に移行した

[脊椎動物の四足期]

4億年前から3億5千万年前までのデボン紀は造山活動が烈しかった

大陸縁辺の川や湖沼で生活していた魚類の一部は

大陸の度重なる上下運動により狭い水域に孤立した

雨季と乾期がある気候の中では渇水という過酷な事件に出会った

とり残された魚たちは対鰭をつかって安全な水辺に移動した

魚たちはしだいに水のない干潟などを効率的に移動できるようになり

デボン紀末期に原始的両生類のイクチオステガが出現した

さらに進化の道をたどり肺で呼吸できるユーステノプテロンとなる

水陸両用対応可能な両生類の誕生であった

35千万年前から28千万年前までの石炭紀には

安定した温暖湿潤気候が広がる大陸の全域に大森林をはぐくんだ

この気象条件のしたに大発展をとげたのが両生類の一派の迷歯類であった

両生類は水辺に近い森に生息する大量の昆虫類を捕捉しながら地上に生活の場を移したが

繁殖のための卵だけは水中に産まなければならなかった

両生類の卵は乾燥に対して無防備なために水辺を離れることができない事情があったのだ

[水の中から陸にあがった卵]

石炭紀から二畳紀にかけては乾燥した陸上でも生きられる爬虫類肺竜目の仲間が姿を現す

両生類から爬虫類への進化であった

両生類の卵は乾燥に無防備であったが爬虫類の卵には

乾燥を防ぐ羊膜が被せられる改良がなされていた

羊膜の中には羊水があふれて生命である胚はその中で育つ

羊水は個体専用の池であり湖であり海でもあった

二畳紀には乾燥気候に適応した爬虫類盤竜目が出現した

背中と平行に帆のようなものがついた爬虫類で

背上の帆状のものは体温調節の放射板の役目をはたした

25千万年前の二畳紀から三畳紀にかけて哺乳類の祖先となる哺乳類型爬虫類の獣形類が現れ

初めて口の歯が切歯と犬歯と頬歯に分化した

横に伸びて身体を引き摺っていた四肢も発達し

身体の下から垂直に付き地面から胴体を持ち上げての運動ができるようになった

[恐竜類の台頭と消滅]

哺乳類型爬虫類の獣形類は次の哺乳類に続くものだが

これとは別の道を歩んだものに恐竜類がいる

恐竜類は中生代を通し陸と海と空に広く適応して大発展をとげる

それでも鰐類と亀類と蛇類を残すだけで中生代の終わりには絶滅してしまった

冷血動物の恐竜類は中生代末の低温気候に順応できず地上から消滅した

哺乳類型爬虫類の出現は25千万年前の古生代の二畳紀中期である

当時はゴンドワナ大陸を覆っていた大氷河の解氷期にあたり

まだ寒冷な気候から回復していない時代であった

哺乳類型爬虫類はすでに温血性を獲得していたので過酷な氷河期の気候風土に適応できた

次の中生代に入ると再び温暖湿潤な気候が戻ってきた

すでに進化の過程上にあった原始哺乳類は隆盛を誇る大型爬虫類である恐竜売類の陰に隠れて

ひたすら耐え忍ぶ生活をよぎなくされていた

6千五百万年前の中世期代末の大低温期に大型恐竜類はことごとく絶滅した

注世代の地上に細々と生活していた鼠ぐらいの哺乳類は

はるか昔に獲得した温血を持つがゆえに地上のあらゆる場所に適応して

それぞれが大発展をとげていくことになる

[脊椎動物の樹上期]

6千五百万年前の中世期代末の大低温期に発達した哺乳類に

その後の回復した気候に生活の場に樹上を選んだものがいた

鼠ほどの大きさの彼らは危険な地上をきらい

繁茂連続する大森林の枝から枝へと飛び跳ねる生活を愛した

彼らにとり樹上の生活は快適なものだった

地上を我が物顔で闊歩する大型恐竜の傲慢な太い足に踏まれることのない樹上

生きた野獣の肉を喰らう小型爬虫類から身を護ることのできる樹上

樹木が造りだす木の実や木の葉や樹皮に群がる昆虫が彼らの胃を満たした

65百万年前から3百万年前までの新世紀第三紀を通して

哺乳類のあらゆる目(モク)が当時の気温低下に対する適応のための大型化がなされた

そしてあらゆる場所に順応していった

そのなかの樹上で生活していた哺乳類の食虫類の一部だけが霊長類へと進化の道を辿った

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